アスリートの食生活で、まず覚えたい栄養学の基本「五大栄養素」

原理原則

アスリートはもとより、食生活に気を付けたい人全員に、最初に覚えて欲しいことがあります。それは『五大栄養素』です。 ①炭水化物 ②タンパク質 ③脂質 ④ビタミン ⑤ミネラル の5つ。これは食生活の基本中の基本!!アスリートならわかりますよね、何事も基本が大事です。

五大栄養素の役割

五大栄養素には、それぞれ役割があります。ネスレさんのHPにわかりやすい図があります。

(参照)https://healthscienceshop.nestle.jp/blogs/isocal/knowledge-supplement-001-index

『エネルギーのもとになる』 『からだをつくる』 『からだの調子を整える』 すごく大切なので何となくで大丈夫ですから是非覚えてください。少し難しいのが最後の『からだの調子を整える』。

ネスレさんの画像では「ミネラル」と「ビタミン」しか『体の調子を整える』に線が伸びていません。それは身体の中の化学反応を維持促進させるために直接的なサポートをするのがこの二つだからです。
ですが同じように化学反応を維持促進させるホルモンは「脂質」から、酵素は「タンパク質」を原料に体内で作られます。間接的にからだの調子を整えることに繋がります。
さらに「炭水化物」の摂取は、ホルモン分泌のトリガーとして機能する!やっぱりからだの調子を整えることに繋がると言えなくもありません。

色んな考え方、捉え方があります。だから何となくで大丈夫。

五大栄養素は、バランスよくたくさん食べよう

五大栄養素を意識すると、足りない栄養素を多く含んでいる食品を探すシーンが出てきます。そんな時は、スマホやPCの検索機能を使えば大丈夫!!だけど気を付けなきゃいけないのは、五大栄養素には様々な別名があること。

別名一覧

「炭水化物」… 糖質、食物繊維、デンプン、デキストリン、〇〇糖、グルコースなど
「タンパク質」… プロテイン、アミノ酸、コラーゲン、酵素、ペプチド、ゼラチンなど
「脂質」… 脂肪、コレステロール、動物性・植物性油脂、オイルなど
「ビタミン」… ビタミン〇、アスコルビン酸、葉酸、パントテン酸、ナイアシンなど
「ミネラル」… カルシウム、マグネシウム、鉄分、リン、亜鉛など

検索結果を見る時は、気をつけてください。

身近になった五大栄養素を有効活用しよう!

皆さん『食品表示』を知っていますか? そう!食品が入ってる箱や袋の裏とかに書いてあるあれです。もし知らない、知ってるけど見ないって方がいたら、スゴくもったいないです。食品表示の中には栄養成分表示として五大栄養素が書かれています。 書き方は、商品によって微妙に違いますが、その商品がどんな栄養を持っているのか簡単に知ることができます。

栄養素にはそれぞれ役割があるので、TPOに応じて優先しなきゃいけない栄養素が異なります。 実際に皆さんが食べ物を選ぶとき、目的と合致した食品なのかを判断する際に重要になってくるのがこの五大栄養素、食品表示なのです。

加工食品の栄養成分は注意が必要

いちいち食品成分表見なくても、覚えればいいじゃん!って思われる方もいるかも知れません。実はそこが中々厄介です。つまり、一見同じ食品なんだけど、実は全く別物なんてことが日本ではあり得るわけです。 食品メーカーに勤めていた私が言うんだから間違いない。

代表的なのがプリンです。

通常プリンは、砂糖と卵と牛乳で作られます。だから炭水化物とタンパク質が補充できてリカバリー(補給食)にバッチリなんです。 だけど世の中には違う作り方をしているプリンもあって。そんなプリンは栄養素も薄まっている事がほとんどです。

–脱線— 三個パックで売っている激安プリンなどを指しています。価格やボリューム、保存性、衛生面に考慮した結果、通常とは異なる作り方をしています。通常のプリンに比べ、タンパク質が少ない傾向にあり、アスリートのリカバリーには向きません。 —脱線終わり—

見た目じゃ中身はわからない。 人も食品も同じです。

加工食品では、姿が同じでも中身の違うことがあるのは先に述べた通り、だから食品表示を見て確認するのが大切なんです。どんなに着飾っていても、食品表示の栄養成分さえ見れば一発で分かっちゃう。 超便利です!


五大栄養素を覚えて、食品表示を見ながら食生活のバランスを整えるよう意識してみてください。それが「食べる技術」の第一歩です。


この記事のAIまとめ
・炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルは食事の基本で、特にアスリートにとって重要な栄養素。
・五大栄養素には「エネルギー源」「体の構成」「体調を整える」といった重要な役割がある。
・五大栄養素をバランスよく摂ることが、健康的な食生活を送るために不可欠。
・食品表示には五大栄養素が記載されており、それを確認して適切な栄養を摂ることが大切。
・加工食品は見た目が同じでも、栄養価が異なることがあり食品表示を確認して選ぶことが必要。

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